なだぎ武の妻との馴れ初めは舞台共演から始まった!子供は?

お笑い芸人として「R-1ぐらんぷり」を二連覇し、独自のキャラクター芸で注目を集めてきたなだぎ武さん。そんな彼が2020年9月に結婚を発表した相手は、舞台女優の渡邊安理さんでした。

二人の出会いのきっかけとなったのは2017年のミュージカル『ソーォス!』での共演でした。この舞台は、吉田ソース創業者・吉田潤喜さんの半生を描いた作品で、なだぎ武さんは主演を務め、渡邊安理さんも重要な役どころで参加していました。

初めて顔を合わせた当初、なだぎさんは渡邊さんが非常に大きな声で挨拶する姿に「やかましい女だ」と思ったそうです。しかしそれは、共通の舞台仲間を通じた親近感からくる自然体の振る舞いであり、徐々に印象は変わっていきました。

稽古や舞台を通じて芝居に関する会話を重ねるうちに、お互いの人柄や考え方に惹かれていきます。さらに二人はアメコミ好きという共通点も持っており、その趣味をきっかけに意気投合。稽古の合間や舞台終了後に映画館や美術館に足を運ぶなど、自然な形で距離を縮めていきました。

芸人としての世界と、舞台女優としての世界。異なる分野に生きる二人が、舞台という同じフィールドで出会い、共感と信頼を深めたことが馴れ初めの原点となったのです。

共演から交際へ発展するまでの道のり

2017年の『ソーォス!』での共演が二人の出会いでしたが、その後も二人は舞台でたびたび共演を重ねました。特に「あかりけした」presents『手をつなぐには近すぎる』など、舞台上での時間を共有することが増えたことで、互いの人柄をより深く知るようになります。

共演を通じて、渡邊さんはなだぎさんのユーモアや誠実さを実感し、なだぎさんは渡邊さんの明るさと人を惹きつける力に魅了されていきました。さらに、互いに「演劇」という表現の場を大切にしてきた背景が共鳴し合い、次第に特別な関係へと進んでいきます。

なだぎさんは過去の恋愛経験から女性不信に陥ったことがあり、交際に至るまで非常に慎重だったといいます。40代の頃に三股をかけられるなど辛い経験をしたことで、人を信用することに臆病になっていたなだぎさん。しかし渡邊さんは、なだぎさんのしつこいほどの質問に対しても冷静に過去を語り、年表のように恋愛の歴史を包み隠さず明かしました。その誠実な対応に「信用できる女性だ」と強く感じ、心を開くきっかけとなったのです。

慎重に一歩ずつ歩み寄りながら、二人は交際をスタートさせました。

コロナ禍で決意した結婚という選択

二人が交際を始めた頃、世界は新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の状況に直面していました。舞台芸術や芸能活動にも大きな影響が及ぶ中で、なだぎ武さんは「今だからこそ大切な人と支え合いたい」と強く感じるようになったといいます。

2020年9月、なだぎさんは自身のTwitterで「ここ何年かは有り難いことに沢山の舞台を経験させてもらっており、その中での共演がきっかけです」と馴れ初めを率直に明かし、入籍を報告しました。

渡邊安理さんも同日に「日々の見過ごしてしまいそうなことも、笑いに変えてくれる大切な存在です」と結婚を公表。二人の結婚は、単なる夫婦関係の始まりというだけでなく、表現者同士が互いを支え合いながら生きていくという誓いの場でもありました。

潔癖症のなだぎさんと大ざっぱな性格の渡邊さんという対照的な組み合わせながら、互いを補い合う関係を築いているのが印象的です。コロナ禍という逆境の中で決意された結婚は、二人にとってより強固な絆を育む出来事となりました。

娘の誕生と父としての新しい日常

結婚から2年後の2022年8月、二人の間に第一子となる女の子が誕生しました。なだぎさんは51歳で父親になり、「お父ちゃんがお爺ちゃんでごめんね」とユーモラスに語りながらも、その喜びを隠しきれませんでした。

誕生当初は体重が軽く、不安を抱いたこともあったそうですが、すくすくと育ち、2023年には1歳の誕生日を迎えるまでに成長。Instagramでは「光の速さほどの時間経過」「その瞬間瞬間しかないものを目に焼き付けていきたい」としみじみ語っています。

また、娘が生まれてから1年間は奥さんと子供が実家で暮らす別居スタイルとなり、なだぎさんは月に数回会いに行く生活を送っていました。会えない日々は奥さんから送られる動画や写真で成長を見守り、会える日には一層の感動があったといいます。

1歳になってからようやく同居が始まり、子育ての忙しさを実感。「子どもの時間軸に大人が合わせる毎日」と語るほど奮闘しながらも、その中で得られる幸せを噛みしめています。

父親としての自分を「ジジイやな」と自虐しながらも、娘の存在が人生を新しい方向へと導いていることは間違いありません。

まとめ

なだぎ武さんと妻・渡邊安理さんの馴れ初めは、2017年の舞台『ソーォス!』での共演が始まりでした。初対面の印象は「やかましい」と感じたものの、演劇への情熱やアメコミ好きという共通点を通じて意気投合。過去の辛い経験から女性不信に陥っていたなだぎさんでしたが、渡邊さんの誠実さに触れ、信用できる相手として心を開くことができました。

そしてコロナ禍の中で結婚を決意し、やがて娘さんも誕生。父親としての責任と喜びを感じながら、今は家族と共に一瞬一瞬を大切に過ごしています。芸人と舞台女優という異なる道を歩んできた二人が、舞台での出会いから家庭を築くまでに至った軌跡は、まさに運命の巡り合わせと言えるでしょう。

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